人気カテゴリ
建築施工
造園施工
舗装施工
解体工事

サザンソフト通信

2026/02/13 11:24

建設業界において、現場代理人や監理技術者として「特定建設業」の許可が必要な大規模工事を指揮するためには、1級建築施工管理技士の資格が必須です。

近年、試験制度が改正され、第一次検定(旧学科)と第二次検定(旧実地)での求められる能力がより明確化されました。本記事では、合格率の壁を突破するための具体的な学習戦略を、専門的な視点から解説します。

1. 第一次検定:応用能力問題への対応

第一次検定の最大の関門は、実務知識を問われる「応用能力問題」です。単なる暗記では太刀打ちできません。

特に躯体工事(鉄筋・型枠・コンクリート)と仕上げ工事(防水・内装・外壁)の施工要領については、JASS(建築工事標準仕様書)や公共建築工事標準仕様書の数値を正確に把握する必要があります。

例えば、コンクリート工事における「暑中コンクリート」や「寒中コンクリート」の荷卸し時の温度規定、水セメント比(W/C)のトルシア形とJIS形の締付け管理の違いや、建入れ直し時の許容差(倒れ・ゆがみ)など、施工計画書(施工要領書)レベルの細かな数値規定まで頭に入れておく必要があります。

法規においては、建築基準法だけでなく、建設業法における元請負人の義務や、労働安全衛生法における特定元方事業者の統括管理義務など、現場管理の実務に直結する条文を重点的に抑えましょう。

2. 第二次検定:経験記述(施工経験記述)の攻略

合否を分ける最大の山場は、やはり「経験記述」です。
ここでは「品質管理」「工程管理」「安全管理」「副産物対策」などがテーマになりますが、最も重要なのは**「具体的な数値を用いた技術的アプローチ」**です。

漠然と「注意して施工した」と書くのはNGです。
例えば、品質管理で「コンクリートのひび割れ防止」をテーマにする場合:

  • 課題: マスコンクリートによる水和熱の上昇と温度ひび割れの懸念。

  • 検討: 低発熱型の高炉セメントB種の採用や、パイプクーリングの導入を検討。

  • 処置: 打込み区画のリフト割りを変更し、内部と表面の温度差を○℃以内に管理した。また、養生マットによる湿潤養生期間を○日間確保した。

このように、専門用語(コールドジョイント、ジャンカ、ブリーディング等)を適切に使用し、どのようなQC工程(PDCAサイクル)を回したかを論理的に記述することが、採点官へのアピールになります。

3. ネットワーク工程表と法規の記述

第二次検定では、ネットワーク工程表の読み解きも必須です。
各作業の所要日数を把握し、クリティカルパス(最長経路)を正確に算出する能力が問われます。
さらに、フォローアップ日数(FF)やトータルフロート(TF)の計算に加え、工期短縮(クラッシング)を行う際に「どの作業を短縮すれば、最小費用(コストスロープ)で工期を短縮できるか」という
原価管理(コストコントロール)
の視点も重要になります。

まとめ:現場力=合格力

1級建築施工管理技士の試験は、机上の空論ではなく「現場で起きるトラブルをどう技術的に解決できるか」が問われています。

日々の現場業務において、歩掛りの確認や施工図のチェックを行う際、「これは試験に出るポイントだ」と意識を変えるだけで、学習効率は飛躍的に向上します。

mailSs-Members

無料の会員登録をしていただくと、ご購入ごとに3%のポイントが貯まります。 さらに、試験対策に役立つ最新情報などもメールでお届けします。